駄日記NEO

ダイの大冒険がリバイバルマイブーム。成腐人。支部専壁打ち。二次創作やってます。

身内の薄い本を容赦なく晒す

 去年の12月あたりに会社で重めの仕事を振られてから2月が終わるまでろくに絵を描いていなかったのですが、9月のリアルイベントに参加することを決めましたので、それに向けて地道に原稿を描いていこうと思います

 

ところで家人の実家から面白いものが発掘されたようなので見せてもらいました

 

たからじま B5 8ページ(一次創作 小説本)

ウン十年前に執筆された(おそらく小学校の課題)小説本です

 

表4(裏表紙)

頒布価格は60円です

200円→50円と修正あとが見てとれる所から察するに、小学生ながら価格設定に割と苦慮している様子がうかがえます

 

本文

登場人物 ばぶる、父

 

どういうセンスでこの主人公の名前が付けられたかは本文を読めば納得できるかと思います

一言一句(誤字も)正確に文章を打ち出しましたのでよろしければご覧ください

 

 

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たからじま

登場人物  ばぶる、父


 今から八百年まえ日本があった、そのとき少年ばぶるがいた、それで、おもしろそうな むじんとうがあったから、そこのむじんとうに行った。そこで土をほてたり あそんでたらへんなものがあった それでもっとほってたら たからみたいな物のがみえてきた、それでくらくなったから、そのままにしといて少年ばぶるは いかだにのってかえった。

 それから日本の少年ばぶるは、としおいた父から、一まいの地図をもらったので、その地図をもって、こないだいった、たからみたいのが あるところまで いかだにのって行った

それでついてからよる 一日から二日までとまろうと思った。

それからよる、たつまきがきた、それで地図がとんでしまった。
でも木のえだに、ひかかっていたから なくなっていなかった、それで地図をとってから、たからみたいのが あるところにいって 土をほっていきました。
そしたらほんとうの かいぞくのたから物だった。

 それでかいぞくのたからを、とっていかだの上にのそて、自分ものって、こいで日本に帰った、少年ばぶるは、かえってから、おうがねもちになった、でも父にしかられた。

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 まず序章でこの日本の少年ばぶる無人島で早々に宝らしきものを発見するのですが、そのまま手をつけずに家に帰宅しています

 

これを執筆者本人に問いただしたところ

 

「たぶん正直者だったんだよ」

 

上記の回答を得ました

その後、年老いた父から1枚の地図を託され(偶然にも)同じ島で海賊の宝を発見するのですが、今度こそ宝を持ち帰って大金持ち(王金持ちかもしれません)になったはいいけれど父に叱られてしまうというシュールなオチでした

 

え、なんでこれ怒られるの?

宝の地図を息子に託しておいて理不尽じゃない?

執筆者からはいまいち要領を得ない生返事(多分あんまり興味がない)だったので無理にでも考察してみます

 

ケース1 父親は海賊王から信頼されてる付き人かなんかの子孫で、あるじの財宝が記された地図を子々孫々まで守る立場にあった

 

ケース2 宝はいざという時の資金であり、なるべく頼らずに息子に生きてほしかった

 

ケース3 実はばぶるには兄弟姉妹がいて(じゅりあなとか)きちんと相続の手続きをふまないうちから独り占めにしたのが良くなかった

 

小学生でここまで状況設定をしているかは謎ですが……

あんまり野暮な詮索(突っ込み)をするよりは、この猛烈に愛されセンスあふれる原文を素直に楽しむのがこの小説の正しい読み方なようです

 

それでは最後におまけで付属していた「たからの地図」をご覧ください

 

たからの地図

 ソ連

 

この物語が執筆されたのはおそらくチェルノブイリ原発が爆発したとか、若林君が西ドイツ(ベルリンの壁崩壊前)にサッカー留学にいったころの出来事だと想定されますが、「今から八百年まえ」という冒頭からさかのぼると、そのころにはソビエト連邦は存在していませんのでよく似た並行世界(パラレルワールド)の話なんでしょうね

 

メルカトル図法として国土の比率が若干おかしいのを差し引いても位置関係もだいぶ違いますし

 

最近仕事に追われて人間らしい生活を送ってないので、この日本の少年ばぶるのように一発逆転宝でも発見して早々退職(リタイア)し、バブリーな生活を送りたいなあ…と大人なんだか子供なんだか分からない妄想に浸る昨今です